「Microsoft 
Security Essentials」は、Microsoftが無償で提供しているマルウェア対策ソフトですが、これはウイルスバスター等のサードパーティ製のインターネットセキュリティソフトウェアの置き換えを狙った製品ではありません。
その証拠に、Microsoft Security 
Essentials(以下MSE)では、ハードディスク上にあるマルウェアの駆除に特化しており、迷惑メールの判定や、フィッシングサイト等の危険なサイトアクセスを制限することは出来ません。
僕が使っているウイルスバスター2010との比較をするとその違いがよくわかります。
| Security Essentials | ウイルスバスター2010 | |
| リアルタイム検索 | ○ | ○ | 
| メール検索 | ×(*1) | ○ | 
| Webメール検索 | ×(*1) | ○(*2) | 
| メッセンジャー検索 | × | ○(*2) | 
| ネットワークウイルス検索 | ×(*1) | ○ | 
| 不正変更検出 | × | ○ | 
| 予約検索 | ○ | ○ | 
| ファイアウオール | ×(*3) | ○ | 
| 不正変更監視 | × | ○ | 
| フィッシング対策 | × | ○ | 
| 迷惑メール判定 | × | ○ | 
| 有害サイト規制 | × | ○ | 
| 個人情報保護 | × | ○ | 
| パターンファイル自動更新 | ○ | ○ | 
(*1) ハードディスク上に展開された時に検出される
(*2) デフォルトOFF
(*3) Windows 
ファイアウォールを使用
今日のインターネット事情は、Windows ファイアウォールとWindows Defenderだけでは安全が確保できなくなっているので、OSとして最低限のセキュリティ確保ツールとして提供されていると考えるのが妥当でしょう。
つまり、現在最新のウイルス対策ソフトを導入している場合には、MSEの導入は不要と言う事になります。
今までウイルス対策ソフトを導入していない、あるいはPCに付属していた古いウィルス対策ソフトをそのまま使っているユーザ向けですね。
他のウイルス対策ソフトと併用すればセキュリティが向上しそうな気もしますが、システム上の競合問題を引き起こす可能性が高いので併用はしない方がいいでしょう。
MSEのインストールは簡単で、ダウンロードサイトからダウンロードしてインストールするだけです。
余談ですが、MSE はクライアント OS 向けのプロダクトなので、Windows Server 系の OS 
にインストールしようとしても OS チェックに引っ掛かってインストールする事は出来ません。Server 系の OS は、財力がそれなりにある組織で利用することが想定された 
OS なので、有償のエンタープライズ向け製品(MS 製品なら 
Forefrint Client Security)を導入するのが良いでしょう。
MSEがサポートしている OS は以下の通りです
Windows XP x86(SP2以降)
Windows Vista x86/x64
Windows 7 x86/x64
Microsoft Security Essentialsのインストール(テロップ入りなのでキャプションを有効にして見てください)
 


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